ライフル射撃とは

“遠くの標的に命中させる” 射撃は本能的に楽しめる近代スポーツです。

どなたでも子供の頃に、一度は小石を投げたり物に当てたりした経験をお持ちだと思います。
実は、それが射撃の始まりなのです。遠くの目標物に小石などを投げて当てたいと思う気持ちは、
原始時代から人類に備わった本能といえるでしょう。

射撃には、ライフル銃を使う「ライフル射撃」や、散弾銃を使う「クレー射撃」などの種類があります。
ここではライフル射撃についてご案内いたします。現在日本で行われているライフル射撃競技は、
国際ルールに基づく標的射撃で、紙製の標的を撃ち抜いた弾痕によって1点〜10点までの点数を計算し、
得点を争う競技です。

さあ、あなたも高性能のライフル銃を使って遠くの標的に命中させる、科学的かつ文化的で安全な近代スポーツ「ライフル射撃」を始めてみませんか?

ライフル射撃の種類

エア・ライフル競技(空気銃 略称A.R.)

ライフル射撃競技の入門コースとして、世界的にも広く普及しています。銃そのものは決して安くありませんが、弾代が安いので後の費用があまりかかりません。年少者から年配の方まで気軽に楽しめます。
射撃距離は10メートル、使用弾は4.5mmの鉛弾、標的の直径は1点圏46mm、10点圏は0.5mmです。

主な種目として、
  • 1:三姿勢60発競技(3P60、P(伏射)、S(立射)、K(膝射)、各20発)
  • 2:立射40発競技(S40)
  • 3:立射60発競技(S60)
  • 4:伏射60発競技(P60)
などがあります。

エア・ピストル競技(空気けん銃 略称A.P.)

外国では、中学生くらいの選手が大勢いるほど普及している競技ですが、日本では法律の規制があり、日本ライフル射撃協会を通して日本体育協会の推薦を受けた500名に限り、所持が認められています。近々この枠が広がり、より多くの人がこの競技を楽しめるようになる予定です。
射撃距離、使用弾、共にエア・ライフルと同じです。標的の直径は1点圏156mm、10点圏は11.5mmです。

種目は、
  • 1:40発競技
  • 2:60発競技
の2つです。

エア・ハンドライフル競技(片手撃ち空気銃 略称H.R.)

エア・ピストルを目指す人のための日本独特の競技種目で、外国にはありません。片手で持てるように作った、特別製の空気銃で競技を行います。
射撃距離、使用弾、標的共にエア・ライフルと同じです。
種目は、立射40発です。

スモールボア・ライフル競技(小口径銃 略称S.B.)

小口径ながらも火薬の入った弾を使う競技です。スモールボア・ライフルは、ライフル射撃競技の主流ともいえる競技ですが、日本では、まず、エア・ライフルを所持して決められた資格を取らないと、スモールボア・ライフルを持つことができません。
射撃距離は50メートル、使用弾はリム・ファイヤー22口径(5.6mm)ロングライフル弾です。標的の直径は1点圏16.24cm、10点圏は1.04cmです。

主な種目として、
  • 1:三姿勢120発競技(FSB3P120、フリースタイルによるP、S、K、各40発)
  • 2:三姿勢60発競技(SSB3P60、スタンダードライフルによるP、S、K、各20発)
  • 3:伏射60発競技(P60)
などがあります。

ラージボア・ライフル競技(大口径銃 略称L.R.B. )

山々にこだまする銃声、豪快な反動、遥か彼方の標的、入念に仕上げた手詰めのカートリッジ、たちこめる硝煙のにおい、どれをとっても「これが射撃だ」と感じるのが、ラージボア・ライフル射撃です。射撃の醍醐味、神髄は、この種目にこそあるといっても過言ではありません。
弾代も決して安くありませんし、射撃場の数も限られていますが、日本でも多くのファンがこの競技を楽しんでいます。スモールボア・ライフルを所持した後でなければ、このラージボア・ライフルを持つことはできません。
射撃距離は300メートル(日本では場所の関係で50メートル、100メートル、150メートル、200メートルもあります)、使用弾は8mm口径以下のセンターファイヤー弾です。標的(300メートル用)の直径は1点圏100cm、10点圏は10cmです。

主な種目として、
  • 1:三姿勢120発競技
  • 2:三姿勢60発競技
  • 3:伏射60発競技
などがあります。

ライフル射撃の姿勢

立射(Standing)S

  • ・グローブは使用してOKですが、スリングの使用は不可となります。
  • ・銃を支える手は、できるだけ垂直に立てて、肘は腰骨または脇腹で支えます。
  • ・頭はできるだけ立てます(傾けると平衡感覚が崩れます)。ハイサイトが効果的です。
  • ・身体はいくらか後ろに反らして、銃とのバランスをとります。
  • ・両足の開きは肩幅くらいです。
  • ・自然に構えた時に、狙った標的がサイトの中にあるように身体を移動させ、パットプレートの位置を調整します。
  • ・肩付けの際は、いつも一定の所に一定の力で固定するようにします。

膝射(Kneeling)K

  • ・グローブ、スリングは使用してOKです。
  • ・頭はできるだけ垂直を保つようにします。
  • ・銃を支える腕の肘は、膝の上に乗せます。
  • ・後方の足を折り曲げ、足首の上に座ります。
  • ・足首の下にクッションを使ってもかまいません。

伏射(Prone)P

  • ・グローブ、スリングは使用してOKです。
  • ・頭は極端に左右や前に傾けないようにします。
  • ・肩付けの際は、いつも一定の所に一定の力で固定するようにします(ずれるといくら照準がよくても弾着は狂います)。
  • ・身体を支える腕と地面との角度は30度以上です。
  • ・スリング止めの位置、スリングの長さ、腕への取り付け位置などは、何度も実験して自分に合った位置を決めましょう。
  • ・目をつぶって最終照準をし、目を開けた時サイトの中に標的の黒点が入っていれば、大体正しい照準です。
  • ・スリングの位置はよく研究してください。
  • ※三姿勢の3Pは3Positionからきています。
  • ※長く照準すると疲れます。一度照準して駄目だったら、構えを外して少し休みましょう。
  • ※銃の向きを変える時は、腕で変えず身体全体を動かして変えましょう。
  • ※射撃が終ったら、弾丸が入っていないことを再確認しましょう。
  • ※射撃が終ったら軽く体操をし、目も休ませましょう。

射撃競技の歴史

射撃競技は、銃器の発達に伴ってヨーロッパを中心に15~16世紀頃より始まったとされています。 その後、世界各国に射撃協会が設立され、一般市民の間にもスポーツとしての射撃が広まり、1896年に開かれた第1回アテネ・オリンピックから正式種目として現在に至っています。 日本での射撃は、種子島に火縄銃が伝えられて以来、日本独特の砲術として武士階級の間で極められてきました。スポーツとして一般に広まったのは、明治時代になり近代的な銃が紹介されてからです。戦後には市民のスポーツとして定着し、多くの愛好家の尽力により昭和26年の広島国体からは正式種目となりました。現在も全国各地の愛好家に親しまれており、益々盛り上がりをみせています。

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